嚥下チェッカー

唾液腺マッサージ

唾液腺マッサージ(自助)の動画

唾液腺マッサージ(介助)の動画

唾液腺マッサージの概要

唾液腺マッサージとは 唾液腺マッサージとは、お口の内側に複数ある唾液腺をマッサージし、刺激することによって唾液を出やすくするプログラムです。
唾液腺マッサージの方法 (1)耳下腺マッサージ
指を顔部の耳下腺咬筋部にしっかりと押し当て、前方に向かってゆっくり回す。これを10回行います。
(2)顎下腺マッサージ
左右の親指で頚部の顎下三角を押します。後ろから前方に向かって4~5箇所に分けてずらしながら、やや強くグーツと押し込むように力を加えます。これを5回行います。
(3)舌下腺マッサージ
顎先より後ろの舌の下にあたる場所を左右の親指で押します。舌を突き上げるようなイメージでゆっくりと押します。これを10回行います。
・介助者が行う方法
耳下腺→顎下腺→舌下腺の順に行います。
(1)耳下腺マッサージ
徐々に力を加え250~500g程度の力で指の腹全体を押し当て、これを10回行います。対面から行うと実施しやすいです。
(2)顎下腺マッサージ
後方から中指、薬指で左右同時に頚部の顎下三角を持ち上げるようにゆっくりと押します。後から前方に向かって4~5箇所に分けずらしながら押して行きます。押す力は500~750g程度で5回行います。
(3)舌下腺マッサージ
舌下腺は顎先に近い場所にあるためマッサージにより頭部が後屈しないよう配慮が必要です。利用者様の横から後頭部を支え、反対の手の指2本で舌を突き上げるように押します。呼吸にあわせて呼気の時にゆっくりと500~750g程度の力で5回程行います。
唾液腺マッサージ、どんな人に必要? 口腔内の衛生状態が悪い方。
特に口腔内が乾燥している方。
口の中でうまく食塊形成ができない方。
唾液腺マッサージの意義 唾液の働きには消化・抗菌作用などの他に咀嚼・嚥下の補助作用も含まれます。唾液の分泌量は、1日500m1から1、500mlと言われており、加齢に伴い唾液の分泌量は低下傾向にあります。分泌量が低下すると口腔疾患のみならず、食事においても“口の中で食べ物がうまくまとまらない”“味が感じにくい”などの様々な弊害が生じる事が考えられます。唾液腺の刺激には、唾液を出やすくする効果があり、唾液腺をマッサージにより刺激することを唾液腺マッサージと呼びます。顎下腺は全唾液の60~70%を占めており、唾液が出る実感が最も得られるのが顎下腺マッサージといわれています。
唾液腺マッサージは、自分で行ってもらう能動的方法と他者(介護者など)が行う受動的方法があります。 受動的方法でマッサージを行う場合、いきなり顔を触ると驚かれる方が多いので、声掛けをし、肩に触れるなどしてから行いましょう。また、唾液腺自体も耳下腺、顎下腺、舌下腺の順でマッサージを行うと良いでしょう。いずれの方法でも、呼吸を止めずに行うことが大切で、呼気の時にマッサージを行うと効果的に刺激を与える事ができます。

嚥下チェッカーは、食事場面の観察から嚥下障害の可能性を提示し、誤嚥を予防することを目的に作成されたサイトです。結果に関わらず気になる症状があれば、医師または歯科医師に相談してください。
また、本サイトで提示しているトレーニングは、摂食嚥下機能訓練を行う際に選択される一般的なものを採用しています。実施に際しては、専門家と相談のうえ行うようにしてください。