嚥下チェッカー

食形態の検討

食形態の検討の概要

食形態の検討とは 食形態の検討とは、利用者様個人の嚥下機能に適した食事を提供するため食形態を検討する事です。
食形態の検討の方法 食形態を選定するのは簡単な事ではないのですが、一般的に飲み込む能力と噛む能力の2つをベースに考えることが多いでしょう。
①飲み込む能力:
飲み込みが起こりにくい→食塊がゆっくりと進んでいくようにとろみのある形態を検討
飲み込みの力が弱い→ゼリーのようにまとまりの良いツルっとした形態を検討
②噛む能力:噛む力が弱い→食事を柔らかくしたり刻んだりした形態を検討
 ※上記①②はあくまで検討方法のベースであり非常に簡略化したものです。多職種で能力を評価し、慎重に検討を行ってください。
食形態の検討、どんな人に必要? 食事時にむせたりゴロゴロした声になってしまう方や、なかなか飲み込まず、飲み込んでも口の中に食べ物が残ってしまう方、食事のペースが遅く疲れてしまう方。
食形態の検討の意義 食事の摂取に何らかの困難さを認める場合、提供されている食形態が摂食嚥下機能に適していない事が多々あります。現在は利用者様個々の能力に合った食事を提供することで誤嚥性肺炎は大幅に減らすことが出来ます。施設によって提供することが出来る食形態は限られていると思いますが、まずは、どのような食形態の提供が可能であり、その形態がどのような能力の利用者様に適した形態であるのかを把握しておくことが重要でしょう。医療福祉関係者が共通した認識を持つことが出来るよう、日本摂食嚥下リハビリテーション学会により作成された嚥下調整食分類2013というものがあり、食形態を検討するにあたり参考にすると良いのではないでしょうか。
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嚥下チェッカーは、食事場面の観察から嚥下障害の可能性を提示し、誤嚥を予防することを目的に作成されたサイトです。結果に関わらず気になる症状があれば、医師または歯科医師に相談してください。
また、本サイトで提示しているトレーニングは、摂食嚥下機能訓練を行う際に選択される一般的なものを採用しています。実施に際しては、専門家と相談のうえ行うようにしてください。