味覚・温度の検討とは | 味覚・温度の検討とは、食事自体の情報である、味覚や温度を利用者様に合わせて調整することで、食品を認知しやすくするプログラムです。 |
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味覚・温度の検討の方法 | 口の中に食べ物が入ってきたことを認識しやすくするために、”温かい””冷たい”がはっきりした食事を提供できると良いでしょう。味付けもはっきりとした濃いものが理想でしょう。嗜好に合わせて食事内容を決定できるとなお良いのではないでしょうか。 |
味覚・温度の検討、どんな人に必要? | 認知症の方、あるいは認知症が疑われる方で、食事を口の中に溜め込んだりいつまでも飲み込まないなどの状態を認める方。 |
味覚・温度の検討の意義 | 食事内容の工夫は認知症の嚥下障害にとってもっとも重要であり、その工夫によって、誤嚥や誤嚥性肺炎、窒息、低栄養が予防・改善できるとされています。食べ物の温度が体温に近いと「口の中に食べ物が入ってきた!」と認識しにくく、口の中に食べ物を溜め込んだりいつまでも飲み込まない原因となります。温度に関しては時間経過に伴って室温に近づいてくるため注意が必要です。味付けに関しては、認知症の利用者様に限らず、高齢者は味覚が鈍くなる傾向にあります。もちろん、持病ために糖分や塩分を控えなければならない方もいらっしゃいますが、そのような場合には香辛料や柚子、酢などで味覚・嗅覚を刺激する事により食品認知を促すことも可能です。味覚や温度の他にも、嗅覚の刺激も食品認知にとっては重要といわれています。補足ですが、黒胡椒の香りには飲み込みの機能を改善させる効果があるという事が確認されていますので、黒胡椒をうまく活用すると良いのではないでしょうか。 |
嚥下チェッカーは、食事場面の観察から嚥下障害の可能性を提示し、誤嚥を予防することを目的に作成されたサイトです。結果に関わらず気になる症状があれば、医師または歯科医師に相談してください。
また、本サイトで提示しているトレーニングは、摂食嚥下機能訓練を行う際に選択される一般的なものを採用しています。実施に際しては、専門家と相談のうえ行うようにしてください。