嚥下チェッカー

頸部の姿勢調整

頸部の姿勢調整の概要

頸部の姿勢調整とは 頸部の姿勢調整とは、その人にあった適切な頸部の角度に整え、安全に食事を摂取してもらうように努めることです。
頸部の姿勢調整の方法 ■ 椅子・車椅子の方
背筋を伸ばした状態で、顎先と胸の間に4本指が入る程度まで顎を引いてもらいます。

■ ベッドの方
ベッドでお食事をされる方においても頭頸部の角度に違いはなく、目安は”顎先と胸の間に指4本が入る程度”とされています。
しかし、リクライニングの角度によっては、頭を持ち上げるような姿勢になってしまいます。
したがって、枕やクッションを使って安楽に頭頸部屈曲の姿勢を作れるように工夫することが重要です。
頸部の姿勢調整、どんな人に必要? 過剰に下を向いてしまっていることで食事が進まなかったり、過剰に顎が上がったままで食物を飲み込んでいる方。
頸部の姿勢調整の意義 頭頸部を屈曲させる姿勢は、頸部正中位、体幹正中位で飲み込むのが基本です。屈曲の目安は、原則として”胸部とオトガイ部(下顎正中)が4横指程度”で「chin down」と呼ばれる姿勢です。
高齢者に多い円背姿勢の方では、まっすぐ前を向いている様に見えても実際には顎が上がった姿勢になってしまっている場合があるため注意が必要です。
体幹や頸部の可動域によっては、chin down姿勢が窮屈な姿勢になる可能性もあるため、安楽に姿勢が調整できない方に関しては理学療法士に相談するなどして、姿勢の評価調整を行ってもらいましょう。

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嚥下チェッカーは、食事場面の観察から嚥下障害の可能性を提示し、誤嚥を予防することを目的に作成されたサイトです。結果に関わらず気になる症状があれば、医師または歯科医師に相談してください。
また、本サイトで提示しているトレーニングは、摂食嚥下機能訓練を行う際に選択される一般的なものを採用しています。実施に際しては、専門家と相談のうえ行うようにしてください。